家具職人のこだわり

家具製作一筋のこだわりと信念

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 家具の業界は、学校を卒業してすぐに入りました。
戦後の復興、そして、高度経済成長の波を迎え、家具業界は「作れば売れる」という時代でもありました。
私は、現在の大きな工場で流れ作業のような家具つくりの環境ではなく、ひとつひとつ丁寧に作る正に職人の世界に飛び込んだのです。
 今、思い出すと、当時は先輩も怖く、そして、手取り足取り教えてもらう時代ではなく、「目で盗め」という事が当たり前でした。
 そして、現代。それは大量生産の時代に突入し、家具の職人といえる人たちは、ひとり、そしてまたひとりといなくなっていったのです。
 家具は、安くてとりあえず的な家具ももちろんいるでしょう。しかし、長く使わないといけない場所に置く家具は、それではいけません。私は、どのような用途で使われるか?そして、どこの部分の強度が大切かを考え、そして、使われる方の10年後をいつもイメージして製作することを心がけています。

例えば、机ならどこに強度が必要かわかりますか?
これは、机を長く使い、一番問題になるのが、天板と脚の付け根部分です。皆様の中にも、
「 机がぐらぐらしてきた」
という経験をお持ちの方がいらっしゃると思います。
それは、大量生産のダボ組という工法や金具等で固定されているため購入時には問題なくても、長く使っているとその部分の強度が落ちてきてしまうのです。
私は、この部分は右の写真のようにホゾ組といわれる古来からの技法を用います。これは、家づくりにも使われる大変しっかりとした作り方ですが、手間暇がかかるため大量生産の家具では見ることはできません。

また、それ以外にも用途によって軽くて頑丈なものやしっかりとしていて重厚なものなどご希望は変わってきます。家具製作者として、その部分にも配慮して制作しています。
 
私の作る家具へのこだわりは、ご購入いただいたお客様が、10年以上たってもいい家具に巡り合えた!と言っていただける家具つくりをしていく事であり、10年後のお客様の笑顔を想像しながらカンナを握ることを信念としています。

 

 

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